「スターバックスのコーヒーはまずい」という意見をよく耳にします。SNSを見ていてもそういった意見がいくつか散見されます。しかし、コーヒー業界では最大級のチェーンとして有名なスターバックス。
実際はどうなのでしょうか?
この記事では、なぜスタバのコーヒーがまずいと言われるのかについて、徹底解説していきます。

筆者もスタバはまずいという声を実際に聞いたことがあります
この記事のポイント
・スタバのコーヒーはシアトル系コーヒーというジャンルで、味は深煎りの苦みや豊かなコクが特徴
・近年は浅めの焙煎でさっぱりした酸味のあるコーヒーも販売
・自分の好みをしっかり理解してコーヒーを選択できるようになることが重要
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実際にまずいという評判はあるのか?


スタバがまずいという意見について、Xで調査してみたところ実際にありました。
以下にその意見をまとめてみます。
スタバのコーヒーがまずいというSNSの声
久しぶりにスタバでコーヒー飲んだらまずい!
— あつか🐟 (@b1uesky10) January 19, 2025
いつ焙煎したのかわからないダークロースト具合
濃すぎて苦すぎて口当たりがとにかく悪い!
人待ちの場所で茶しばける場所がスタバしかなくて入ったけどコーヒーまずい…
— 敬法 (@shakukyoho) January 5, 2025
スタバのコーヒー久しぶりに飲んだけど結構純粋にまずいな
— ボブル (@bobble_le) December 10, 2024
ふむ!スタバはコーヒーがまずい!!
— 自分のことなんて、永遠にわからない (@ai0vRFBFpl9jY3P) November 19, 2024
このように、確かにまずいという意見があり、上記のほかにもいくつか似たような意見が見られました。
中には、スタバはコーヒーではなくフラペチーノを飲むところといった意見も。
ただただまずいと言われている意見もありますが、
理由も添えられている意見も見受けられたので、まずいと言われている理由を以下に抜粋してみます。
なぜまずいと言われるのか


実際にスタバがまずいという評判が一定数あることがわかりましたが、
コーヒー最大チェーンとして名高いスターバックスのコーヒー、いったいなぜこのように言われるのでしょうか?
それにはいくつか理由がありますので、筆者なりの見解を下記にまとめてみます。
スタバのコーヒーに対する理解
スターバックスのコーヒーは、ジャンルとしてはシアトル系コーヒーに分類されます。
シアトル系コーヒーとは、アメリカのシアトルから広まったコーヒーの総称。イタリアのエスプレッソ文化からの影響も色濃く受けています。
一般的に、下記のような特徴があります。
- 深煎りのコーヒー豆を使用した苦みとコクやローストのスモーキーな風味
- ミルクやキャラメルなどを使用した、多彩なアレンジドリンク
- おしゃれなロゴをあしらった持ち歩けるコーヒーカップや居心地のいい店舗設計
上記を踏まえると、シアトル系コーヒーというものを知らずにまずいと判断されてしまっている可能性があります。



例えると、ウェルダンが専門のステーキ店に、
レアステーキを好きな方がまずいと言っているイメージでしょうか
特に店舗で提供されるドリップコーヒーは、濃くてパンチのあるかなり強めの味わいになっていると筆者も感じます。
シアトル系やコーヒーの歴史について知りたい方は、下記記事もおすすめですので見てみてください。


好みの多様化と、自身の好みを把握することの難しさ
現在、コーヒーは酸味やすっきりした飲み心地が魅力的な浅煎りコーヒーもトレンド。
サードウェーブコーヒーあるいはスペシャルティコーヒーをご存じでお好きな方も多いと思います。
そう考えると、深めのローストで苦みやコクが強く、コーヒーの個性が比較的分かりづらくなっているスタバのコーヒーは、受け入れられないという方が増えてくるのも自然な流れのように思えます。
また、コーヒーに限らず、自分の食べているものや飲んでいるものの好みをはっきりと理解できている方はどのくらいいるでしょうか?
例えば、何となく甘いものが好きといったことは分かっていても、どの程度甘いのか、どのような甘さ(砂糖なのかフルーツなのか等)といったことまで、分かっている方は本当に少ないと思います。
特に、コーヒーは複雑な風味の飲み物のため、自分の好みを把握することは多くの人にとって困難だと考えられます。
味覚が慣れていない
コーヒーの主な味わいとして、苦みや酸味が挙げられます。
しかし、こういった味覚は大人になってからでないとなかなか楽しめません。これには、大きく分けて2つほど理由があります。
子供の頃、ピーマンのような苦みのある野菜や、トマトのような酸味のある野菜も苦手だった方は多いのではないでしょうか?これには理由があり、自然界で苦みや酸味が強いものは、人間にとって毒であることが多いためです。そういった、毒が含まれたものを食べないようになっている防御反応が起きているからと考えられています。
しかし、これが大人になると全然食べられるようになり、ビールのような苦みが強い飲み物も飲めるようになったりします。これが1つ目の理由で、味覚には経験を重ねることで後から獲得できる、後天的な味覚というものが存在するからです。
苦みや酸味の強いコーヒーであっても飲み続けていることで、「飲んでも大丈夫なんだ」と体が判断します。段々と飲めるようになっていき、徐々に美味しいと感じるようになっていきます。
また、人間は、舌にある味蕾という器官で味を感じ取っていますが、年を取ると味蕾の一部が衰えていきます。これが2つ目の理由で、より苦みや酸味のような味を強く感じにくくなることも、大人になると味覚が変わっていく要因になります。
スタバの特徴|味の他にもある意外な特徴


スタバがまずいと言われる理由が理解できたところで、スタバの特徴についてもう少し深く見ていきましょう。
コーヒーの味わい
コーヒー豆の種は、大きく分けてアラビカ種とロブスタ種の2種類がありますが、そのうちスターバックスが使用しているコーヒー豆は、アラビカ種という高品質な種類のみ。
洗練されたアラビカ種のコーヒー豆をしっかり深煎り(ダークロースト)にし、苦みやコクを引き出しており、多くの店舗ではこのようなコーヒーが楽しめます。
しかし近年では、スタバでも比較的浅めの焙煎でさっぱりしたコーヒー豆の販売も増えてきており、トレンドにも配慮した、コーヒーを生産する農園や品種の違いも感じられるコーヒーを楽しめるように。
スタバでは、焙煎度を下記のように3段階で区分しています。
- ブロンドロースト :比較的浅めで、軽くすっきりした酸味が楽しめる
- ミディアムロースト:中間で苦みと酸味のバランスが取れたまろやかな味わい
- ダークロースト :深い焙煎でどっしりした苦みやコク、スモーキーな香りが特徴の代表的な味わい
これまでスタバ=苦いといったイメージを持っていた方は、
ブロンドローストやミディアムローストのコーヒー豆を試していただくと、違った印象を持たれるかもしれません。
魅力的なアレンジドリンクやフード
スタバでは、いわゆるブラックのコーヒーだけでなく、様々なアレンジレシピやフードが人気。これも、れっきとしたシアトル系コーヒー店の特徴です。
皆さんご存じのフラペチーノに加え、季節限定メニューも沢山。コーヒーだけでなく、TEAVANAのようなティー系のアレンジレシピや、スターバックスリザーブ店舗限定で提供されるメニューも豊富。
ブラックコーヒー以外にも色々魅力的なメニューが揃っているのがスタバの良いところでもあります。
居心地のいい店舗内装、接客
スタバと言えば、飲食を楽しむだけではなく、パソコンで作業している人、勉強している方も多いイメージ。居心地が良く、ついつい長時間滞在してしまう方も沢山いらっしゃると思います。
実はこれも、シアトル系コーヒーチェーンの代表的な特徴。
明るくて温かみのある内装、フレンドリーな接客といった要素が挙げられます。
男性だけでなく女性も気軽に入りやすい、安心安全で清潔感のあるとても心地の良い空間を提供していることが、スタバの現在の地位において非常に重要な役割を担っていると考えられます。
通販で買えるスタバのおすすめコーヒー


これまでの内容で、スターバックスのコーヒーがどういったものなのか理解いただけたと思います。
ここからは、通販で購入できるスタバのおすすめコーヒー豆を、豆、粉、ドリップバッグインスタントコーヒーに分けて紹介していきます。
スターバックスのコーヒーが既に好きという方はもちろん、あまり飲んだことがないという方も試してみる価値はあると思うので、ご自身の普段の入れ方に合うものをチョイスしてみてください。
豆
粉
ドリップバッグ
インスタントコーヒー
スタバのコーヒーがまずいと感じた時の解決策


これまで内容を踏まえてスタバのブラックコーヒーを飲んでみたけど、あまり美味しくなかったという方も出てくると思います。
何を飲んだかにもよりますが、店舗で飲んだ場合と、購入したコーヒーを自宅で飲んだ場合の2パターンに分けて対処法を挙げていきます。
店舗で飲んだコーヒーが合わなかった場合
ドリップコーヒーではなくアメリカーノを注文する
アメリカーノとは、エスプレッソをお湯で薄めたもののことを指します。
エスプレッソは圧力をかけて抽出したとても濃いコーヒーのため、このように薄めて飲んでも美味しく、一般的にさっぱりした飲み心地が特徴。
スタバの店舗で飲める、いわゆるブラックコーヒーだとドリップコーヒーが思い浮かびますが、こちらはかなり強めの味になっています。
そのため、苦みが強くてドリップコーヒーが飲めなかったという方は、アメリカーノを注文し、さらにカスタマイズでブロンドエスプレッソとリストレットショットに変更をしてみてください。
通常のアメリカーノよりも苦みが抑えられ、さらにスッキリした軽やかな味わいに変わります。
また、ホットはコーヒーの味がより強く感じられるので、ホットだと強すぎる方はアイスアメリカーノもぜひ試してみてください。
甘みのあるフード、デザートと合わせてみる
スタバには、魅力的なフードメニューが揃っています。
そのため、コーヒーとそれらを合わせて食べながら飲む(ペアリング)ことで、コーヒーの嫌な風味がかき消されつつ、相乗効果でコーヒーも食べ物もどちらも美味しくなることが期待できます。
おすすめは、しっかりとした甘みのあるあんバターサンドのようなデザート系のものを合わせて注文してみましょう。
スターバックスラテのようなメニューから慣れてみる
上記の方法を試してみても飲めなかったという方は、一旦ブラックは諦めてラテ系のメニューから始めてみましょう。
コーヒーの苦みや酸味といった強い成分が中和されて飲みやすくなっていると思います。
まずは、スターバックスラテのようなミルクの割合が高いものからスタートし、徐々にトリプルエスプレッソラテようなコーヒーの割合が高いメニューへチャレンジしていってください。
自宅で入れたコーヒーが合わなかった場合
お湯で薄める
邪道だという意見もあるかもしれませんが、このコーヒーをお湯で薄めるという入れ方は、目的は若干異なるもののバリスタの大会などでも使われる手法です。
プロの大会の場合は、なるべく濃く良い成分だけ抽出ものを、お湯で薄めて適切な濃さにする使い方が多いです。
しかし、初心者の場合はまだコーヒーの味に舌が慣れていなかったり、抽出過程で雑味もかなり入ってしまったりして苦味や酸味が強くなってしまう傾向があると思います。
特に、説明書通りの作り方はコーヒーの味がしっかりわかるようになっている反面、コーヒーの味に慣れていない方には強めの味になっていることも。
そんな時にも、お湯で薄めるという方法は有効です。
抽出が成功していても、成功したのか失敗したのかわからず、単純にコーヒーの味が強すぎるだけの場合があります。
ぜひこの方法も試してみてください。
知っておきたいコーヒーの入れ方については、下記記事でも紹介しています。


甘くておいしいお菓子と合わせる
上でも取り上げた通り、コーヒーは甘くまろやかなお菓子と合わせると相乗効果でより美味しく感じられます。
そのため、チョコレートやナッツといったものは特に相性が良いです。
下記にコーヒーと絶対に合わせたいお菓子を一覧でまとめましたので、ぜひ気になる方は試してみてください。
酸味や甘みが特徴のコーヒー豆を選ぶ
スタバのコーヒーにはいくつか種類がありますが、その中でも味が大きく変わる焙煎度はとても重要。
深煎りの苦みやコクが苦手な方は、ダークローストではなく、まずはブロンドローストやミディアムローストの豆、粉を購入してみましょう。
また、スタバ以外でも美味しいコーヒーを提供しているお店はあります。
フルーツのような酸味や甘み、お花のようなフローラルな香り、といったユニークな特徴の豆も沢山あるので、
試してみたい方は下記をのぞいてみてください。
まとめ


スターバックスのコーヒーは、「まずい」というよりも「シアトル系コーヒーの特徴的な味わい」と表現するのが適切でしょう。深煎り豆特有の味わいは、確かに万人向けではない部分もありますが、その分多くの方に愛されるだけの理由もあります。
また、スターバックスが提供するのはコーヒーだけではないことも重要。居心地のいい空間や立地の便利さなど、総合的に高い価値を提供していることが、現在のスターバックスの地位につながっていると思います。
そして、自分の好みをしっかり把握し、自分にあったコーヒーを選択できるようになることが大切です。味は主観によるところも大きいので、コーヒーに関する知識が深まれば深まるほど、より自分に合った選択ができるようになるはずです。
この記事がコーヒー好きの皆様のお役に少しでも立てましたら幸いです。
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